//室内,スタジオ録音

商業レコーディングスタジオでは、演奏する部屋=録音ブースと録音する部屋=コントロールルームがわかれていて、コントロールルームではマイクが拾った音だけを聞けるようになっています。
これは録音を成功させる上で極めて重要な要件と言えます。例えばこれは実在するあるレコーディングスタジオの見取り図ですが、
A044-02heimen
このスタジオでは、録音ブースとコントロールルームを行き来するのに、最低3−4回、ドアを通り抜けなければなりません。事程左様に、マイクが的確に目的の音を拾っているか、客観的に判断するためには、演奏する部屋と録音(モニター)する部屋と音響的に隔絶(遮音)されていなければなりません。
しかしながら、普通の住宅や練習スタジオ等での録音の場合はそうはいきませんし、自分で演奏して自分で録音〜のような、いわゆるセルフレコーディングの場合も多いと思います。
そこで、可能であればヘッドホン等でモニターするわけですが、実態として録音中に聞いた音と後でプレイバックを聞いた音では、かなり印象が違うというのが現実です。詮ずるところ、専用スタジオが使えないアマチュア環境での録音の成否は、レコーダーを回す前に、録音中には気付きにくい失敗ポイントを予測し、録音する前に回避策・補償策を採っておける〜か否かにかかっていると考えます。

上記をふまえ以下、代表的な注意ポイントを挙げてみます。

●周囲の雑音=マイクを音源に向ける・近づける。
録音対象の大きさ構造にもよりますが、物理的には録音対象とマイクの距離が半分になれば音は物理的には4倍になります。雑音との比率で考えると、雑音は4分の1になるということになります。

●衣擦れ
人間・声の場合は衣擦れが代表的なものになるかと思いますが、ピアノでは爪のカチカチ。フルートでは風切音等、録音対象が出す雑音も、録音時には気付きにくい時があります。

●録音中の低音は判別しにくい。
金属音のようなキンキンした音は、ヘッドホンをすることによってある程度遮断できますが、マフッ、モモー、といったような肌で感じるような低い音は、ヘッドホンのモニター音と生音の聞き分けはほぼ無理です。プレイバックを聞いて確認する他ありませんが、その場合も(低音において)信頼のおけるヘッドホンを正しく装着することが必須です。

●低レベル騒音(暗騒音)
時計、冷蔵庫、空調、トランス(蛍光灯)などの発している音(専門用語で暗騒音と言います)は、平素気にしていないので録音中も気になりませんが、プレイバックを聞くと俄かに目立つ場合があります。

●低音のノイズーありがちなのは、エアコンの風、人の通過、ドアの開閉、床の振動(冷蔵庫や人の歩行)、自動車や鉄道(地下鉄)の通過音、ボイラー、エアコンの室外機等の音です。これらはいづれも録音している現場では気付きにくいものですが、マイクは確実に拾っています。
音はしていない?のに、レベルメーターが(比較的緩い動きで)大きく振れるような場合、エアコン等の風による「吹かれ」が疑われます。

●不測の不要音
常時鳴っているわけではないので気に留めにくい、動物の鳴き声、通行人の奇声、電車、地下鉄、エレベーター、トイレ排水、アラーム、チャイム、防災放送、電話等、録音が佳境に入ったところでヤラれたくないものです。

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