家電の店で、コンデンサー型として扱われているものが、厳密にいうとこの「エレクトレット・コンデンサー型」と言えます。出力端子は3.5mmミニフォーンプラグが主流です。
内臓の電池、または録音側の機器から供給される「プラグインパワー」によって動作します。
マイク入力がミニフォンジャックになっているレコーダーには、多くの場合「プラグインパワーON/OFF」のような設定があります。
音響的にはモノラルでも、プラグはステレオ仕様(3極)になっているものもあります。ステレオ録音するためにはL/Rの表示がある「ステレオ」のものを選択する必要があります。
エレクトレット・コンデンサー型ステレオマイクの代表的な形態を写真で紹介いたします。
タイピン型
軽量小型で、音質は値段相応と思われます。プラグインパワー対応のレコーダーでないと使えません。
形状はまったく同じでモノラル(ビジネス用)のマイクがありますので、注意が必要です。
次にどんなマイクを買えば良いのか、具体的に考えるために仮導入という気持ちで(音質面での期待をしないで)安いものを選んでおくというのもいいかと思います。
プラグ直結型
小型軽量でもっとも手軽に録音できます。最近の個体メモリーレコーダーはマイク内蔵なので、出番は減りました。
延長コードを使って、特殊なセッティング(仕込み)をしたりする場合には面白いかもしれません。
棒型(電池内臓)
オーディオテクニカ/AT-9941(3.5mmステレオミニフォン直結)
ソニー/ECM-MS957(XLR5ピン出力)
ソニー/ECM-999(XLR5ピン出力)
マイクのXLR5ピン出力を3.5mmステレオミニフォンプラグに変換するケーブル
動作には電池を必要とするものがほとんどですが、レコーダーがプラグインパワー供給時には内蔵電池は不要というものもあります。また小型安価な物の中にはプラグインパワー専用のものもありますので注意が必要です。
普通の(ステレオでない)マイクロフォンの場合、2本1組でステレオ収録することになります。XLR出力のものであれば
のような変換ケーブルで、一般的な3.5mmジャックのレコーダーに使えます。
棒形は形も種類も多いですが、プラグインパワー式を謳っているものは、事実上タイピン型やプラグ直結型と同じ(発想)なので、敢えて『電池内蔵且つXLR型出力仕様』のグレードのものを選ばないと意味がないと言えます。良質のマイクで録音したものは、たとえ(録音した)その場では気付かなくても、後で聞き直したときにその音質・品位の差を実感すると思います。
代表的なメーカーのリンクです。
オーディオテクニカ https://www.audio-technica.co.jp/atj/list_model.php?categoryId=1010302
ソニー http://www.sony.jp/microphone/
オリンパス http://olympus-imaging.jp/product/audio/accessory/mic/index.html
パナソニック http://panasonic.jp/msp_mic/line_up/mic.html
プリモ http://www.primocorp.co.jp
ローランド http://www.roland.co.jp/categories/accessories/microphones/