ディスクには、一枚一枚書き込むライトワンス型と、大量生産が前提となるプレス型があります。
ライトワンス型は、一般市場で入手可能なCD−RやDVD−Rの事で、手軽に必要なだけ、パソコン等に内蔵されている書き込み型ディスクドライブ装置で作る(焼き付ける)ことができます。一般的に記録面側に耐光性の着色がされているため、プレス盤のアルミ色のものと容易に見分けられます。
どちらも一般的なCD・DVDプレーヤーやパソコンで再生可能ですが、ライトワンス型は読み取りレーザーの反射率がプレス型に比して低いため、機器の状態によってはプレス型のディスクは再生できるのにライトワンス型のディスクは再生できないという事態が起こりえます。そのため、第三者の手に渡る可能性のあるディスクには、その旨の注意文を付すのが望ましいといえます。
プレス型は世界共通の規格で作られており、再生できない場合はほぼ機器側の問題といえますので、ショップでの販売や公共ライブラリーでの閲覧など、特に不特定の方の手に渡る可能性のある場合はプレスの方が安心です。
以下にライトワンス型ディスクに関する注意文の一例をご紹介します。
このDVDディスクは、レーザー光線によって焼き抜かれた色素膜の穿孔パターン(=デジタル・データ)を、レーザー光線の反射によって光学的に読み取る方式を採用した、ライトワンス型DVD(DVD−R)です。ライトワンス型光学記録ディスクは、一般的なプレス製造のディスクに比して読み取りレーザーの反射率が低いため、記録面に付着した指紋・埃、傷や汚れの影響を受けやすく、また再生機器の状態・相性によってはディスクが認識されない、画像・音声が乱れるなど、正常な再生が出来ない場合があります。万一ディスクが認識・再生されない場合は、別のライトワンス型ディスク対応の再生機器での再生をお試し下さい。ライトワンス型ディスクは、紫外線等による記録色素の物性劣化によっても認識・再生できなくなる場合があります。よってディスクは記録面に触れないよう丁寧に取り扱い、高温多湿の場所を避け、清浄な状態で、専用のケースに入れ、暗所で保管してください。
実際の運用としては、プレスの最小単位は100枚〜が実態ですので、用途と費用、納期等勘案し、選択することになります。
カナイさんのところでは、ライトワンス型のディスクにも、プレスと同等のレーベル印刷が可能ですので、パイロット盤や喫緊の用途にはライトワンスのディスクを用い、しかる後、必要数プレスするなど、用途に応じて多様な運用が可能です。
ウィキも参照ください。
Write Once Read Many
https://ja.wikipedia.org/wiki/Write_Once_Read_Many